雲を掴もうと伸ばした手は あの日の少年の夢
最近、目まぐるしく環境が変わったのが分かる。
こうなる事が怖くて、「はい、やります」から逃げていたのに。
私は、未だまだ逃げている。
接客が楽しい、そう思わせてくれた人がいる。今はほかの店舗にいるけれど。
その人がいてくれたからと、今は言える。けど、少し前の私は言えないだろう。
なんなら、「なに言ってんだ!あの人にどれだけ当たられたと思ってんだ!」と
確実に反発を食らう。しかし、今の私があるのは絶対的にあの人のおかげなのだ。
認めたくなくても。
あの人は、人によって態度を変える所もあったしなんなら男の先輩には、とても
優しかったし全然当たりもしなかった。私にそれが回ってきたという感じだ。
私の他にも下の子には、そんな感じで忙しい時は大体。教えられてないことを
「教えたけどな、そんな事も出来ないのか」と言われた時は「(この職場辞めるかもしれない)」そう思った事は一度や二度ではない。
今の私は、あの人がいた頃の働きぶりや今の働きぶりを評価してもらって
人の指示出しをしたり教育を任されている。ここ数日、慣れない仕事続きで肩と
首の凝りがあほみたいに酷い。笑うしかない。
あの人の立場に一歩近づいただけで、こんなに大変な事に気づいた。
毎日毎日、目標と自分の目標に近づけるために後輩に教えること、今の雰囲気の緩さを改善するためにどうするか、そのためには先輩の助けが必要だけどどうしていくか。
今思いついただけでまあ改善するには少しレベルが高い。
社員になる、と言ってから一週間での出来事で世間様には「甘えるな」と叱咤されてしまうのは分かる。実質これを書きながら私もまだまだだな、と実感している。
それを自覚するためとあの人の偉大さ、君は成長したんだよ、と今の私が思ってることを忘れないようにするためだからだ。
2日前に先輩に色々と相談させてもらった。ここに書いてること大体。
「今の私の立場とその上の立場を兼任してたあの人の偉大さとかあんなに厳しくしてたのは育てるためだったんだな、って今だったら思えるんですよ。」と話していて、自分で成長したな、と思った。
先輩も「成長したね、前はあんなに大嫌いだったのに」と言ってくれた。私はあの人を少しでも嫌いじゃなくなった。それは今の立場にならないと感じられなかったし、まず嫌い以外の感情はもつはずなんてなかった。しみじみと思う。
チャンスをくれた方にも感謝しないといけない。
それ以上に私は、私に頑張ったねと言いたい。よく辞めなかったね、後輩が可愛くても辛い時は辞めたかったには変わりなかったのに。一時期、人手不足が深刻で、営業するのが不安で仕方なかったのによくも耐えたね。ずっと罵倒される時もあったし、先輩に可愛がってもらえてなくて泣きたかったし、その輪に入りたかった時もあったのに。よく、頑張った。ありがとう。
これまで幾度となく、「私なんかができるんだから」と思ってきたし言ってきた。だから、人の上に立つことが嫌で嫌で仕方なかった。泣きそうになってなかなか眠れなかった日もあった。昔の先輩たちに追い付いてる気がしてなくて、崩れそうな時もあった。それでも、今の仲間が助けてくれたし、愚痴を言える家族もいる。
冒頭で「逃げている」とは言った。けどそれと同時に「立ち向かえる分の勇気」を君は
持ってる。嫌だった人の良いところを「凄い」と言える心も持ってる。
だから、君は君らしく今のままで頑張っていったらいいんだよ。ね。
お疲れ様、ありがとう、またこれからもよろしくね。